とうほく、かんとう。#2

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ふるさとの 訛なつかし 停車場の 人ごみの中に そを 聽きにいく

啄木

 

どうも、こんばんは。

大学の方も秋学期の授業が本格的にはじまり、いよいよこちらの方に手を付ける余裕がなくなってきた頃でございます。まあ忘れてても1ヶ月経ったらメールで「僕のこと忘れないで!」ってメールが来るはずなので多分大丈夫でしょう。多分。

さて、旅から帰ってきてもう1ヶ月。記憶が薄れないうちに…とは言いつつも最終日になったら3ヶ月経ってそう。記憶消えてないかな。やべぇよやべぇよ。そんなわけで2日目、スタートです。

 

 

 

Day 2:September 17th

AM8:02 Ueno sta.

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本日のスタートは京成津田沼から通勤特急。ラッシュ帯に突入したので案の定クソ混んでましたが青砥かどこかで座れました。早速記憶が消えかけてますね。何してんねん。

日暮里で一気に人が降りたから何かと思ったらJRの乗り換え客なんですね。上野よりこちらが便利だそうで。そんなわけで上野に到着。

 

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サークル仲間と合流、グループ旅の開始地点です。それにしてもターミナル感出ててすごいですね。関西で言う阪急梅田並みにすごかったです。なんていうか…終着感あふれてるな〜なんて。

北への玄関口としての顔は今でも健在しているんだぞって感じがしました。これからの旅を楽しませてくれます。

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乗車電は上野始発のひたち号。一気にいわきまで北上します。

道中の車窓は諸般の事情によりありません。ごめんて

 

AM11:37 Iwaki.sta

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人生初の東北上陸です。駅前は閑散とした感じでした。事前に「何もない」と情報は聞いていましたが、それにしても本当に何もないっちゃないですね(失礼)

さて、昼飯ですが、

コスパのいい飯=サイゼリヤというオタクの共通意識によりスーツケースを15分転がしてサイゼへ。疲れた。

 

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いわきからは磐越東線。逃したら3時間先まで列車がないらしい。ローカル線こわ…

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PM2:51 Koriyama Sta.

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次に乗る東北線の電車まで時間があるので、暇つぶしに入場券を買って新幹線ホームへ。

お前は何をやっているんだ。

 

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どこぞの白地に青帯纏ったやつしか来ない東海道新幹線とは違って来る車両がカラフルですね。面白い。ただ、本数が少ないのは否めないですが

 

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なんかこまちじゃない赤いやつが来たんですけど。まあ副産物として捉えておきましょうか。

 

在来線ホームの方も少しだけ。

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連結シーンを撮って2両×3連と化した701系で福島へ北上。

 

PM5:04 Fukushima Sta.

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新幹線に乗り換え。といっても山形新幹線なので実質特急課金に等しいですが

剥がした跡がくっきり見える「Max」の文字を横目に、つばさ号に乗車。あのオール2階建て車両、一度は目にしたかったなぁ…

自由席だったので座れるか否かギリギリでした。結果的には座れましたが。

 

途中で車掌さんが「列車は奥羽山脈を進んでおります。携帯電話の電波が届きにくくなっておりますのでご注意ください」と言っていた放送は記憶に残りましたね。

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山形県へようこそ。

 

PM6:35 Kaminoyamaonsen.sta

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かみのやま温泉。本日はここで宿を取ります。

晩飯も豪華で温泉にも浸かれてゆっくりできました。温泉っていいね。

 

 

 

 

2日目が終わりました。この日、人生ではじめて東北へと足を踏み入れた瞬間でした。全体的に見るとまだこれからなんですが、はじめて見る車両や駅にはわくわくさせられますよね。されませんか?えぇ…

ところで冒頭、石川啄木の石碑の写真を意味ありげに見えて特になく載せてみたわけなんですが、これの意味について少し調べてみました。

 

 

 啄木は周知の通り岩手県盛岡市の出身であるが、明治時代の上野駅というのは東北や北陸などの北日本から上京してきた者が必ず降りることになる、東京の玄関口だった。東京に経済や文化の拠点が集中するようになり、そして北日本にはまだ貧困にあえぐ寒村が多かった時代である。上野駅の乗降客数そのものは東京の中でもトップクラスというわけではないにもかかわらず、「夢への第一歩」という象徴性を担うことになってしまった。啄木もまた、故郷を追われるように出奔して詩人の夢に賭けることになった境遇の象徴が「停車場」に託されているのである。

 

 『石川啄木「一粒の砂」(1910)』「週刊読書人ウェブ」より

 

別に私は故郷を追われる身でもなければ上京する身でもないのですが、この言葉には惹かれましたね。

夢への第一歩。

私は前述の通り、この旅ではじめて東北へと足を踏み入れました。「東北に行くこと」はある意味小さな夢でもありました。その「第一歩」は、あの上野駅にあったわけです。あのわくわく感は、上野を出てからはじまったんじゃないかとも思ったり。

なんだか歌誌とは意味をはき違えてる感半端ないですが、まあ自分なりの解釈ができたのでそれでいいでしょう。よくねぇわ

 

 

ではでは